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小野俊之 引退

 04年の立川グランプリを制すなど競輪界に輝かしい戦歴を残してきた小野俊之(49=大分)が今月の地元別府ナイター開催(24~26日)を最後に引退することが分かった。

 大分県立・日出高校(現日出暘谷高校)時代の小野は国内外のスプリント種目で活躍。鳴り物入りで77期に入校し、96年4月に別府競輪場でデビュー。97年後期に定期昇級によりS級に昇格すると、類いまれなスプリント力を武器に着実に実績を積み上げてきた。

 96年のルーキーチャンピオンレース(立川)を制すとその後はGⅠ常連に定着する。荒っぽさは玉に瑕(きず)でも確かなマーク力、強気な位置取りからついた異名は〝豊後の虎〟。グレードレースで常にV候補に名を連ね、02年のGⅡ西日本王座戦(高松)でビッグレース初Vを決めた。

 そして04年には「キレといい伸びといい最高に仕上がっていた。一番思い出に残っているレース」と自身が振り返った立川グランプリを制覇。頂点を極めた。それから7年後の11年にGⅡ共同通信社杯・秋本番(松坂)をV。その後はGⅠ戦線で結果を残せず成績は下降線をたどった。17年前期に20年ぶりのA級降格。その後も練習中の落車で半月板を断裂するなど、両膝の故障に悩まされ続けた。

 24年後期にA級3班に降班。今期は2班に戻り、復活の道を探っていたが「膝はもちろん、あちこち体がボロボロ。限界です」とユニホームを脱ぐ決意を固めた。現役続行の夢はかなわなかったが、その表情は穏やかだ。「関係者、選手仲間はもちろん、何よりも応援してくれたファンのおかげで頑張れた。悔いはありません」と小野は感慨深げ。地元はもちろん、九州輪界の屋台骨を支えてきた男は、熱く駆け抜けた30年間の競輪人生に幕を下ろす。

 ◇小野 俊之(おの・としゆき)1976年(昭51)4月21日生まれの49歳。96年4月別府競輪場でプロデビュー。02年西日本王座戦と11年共同通信社杯・秋本番で2度のGⅡ優勝。04年12月にグランプリ(立川)優勝。GⅢ14回優勝。通算成績は2404走し406勝。1㍍75、85㌔、血液型A。

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